81歳の方が半年前から来院されています。
30年前から毎日朝起きてから寝るまで左の腰の一点が痛いまま治ったためしがない、とのことでした。
これまでいくつもの医療機関や民間療法も試されてきたとのことです。
当院の施術は週二回を目安に通い始めて頂きました。
なかなかその腰痛が取れません。
半年近く経った時、「先生、左の腰はまだ痛いです」との事。
しかし、通院を初めてから日々少しずつ身体に変化は確実に起こっているの私も患者様ご本人も実感していました。
首、腰、などの可動域が改善していったり、身体全体の動きやすさが明らかに変わり、左腰はともかく生活レベルは確実に向上してきました。その為、ご本人も漠然と、「この左の腰ももしかしたら治るかも」と期待でき、通院を粘り強く続けて下さったようです。
そして丁度半年経ったある日、「先生、例の腰、30年ぶりに今朝痛くなかったです。」とのこと。
たまたまという事も思ったのですが、その後、その方の腰の痛みは今の所2か月経過しても今だ痛み出ていません。
今回のような、数十年の付き合いになっている痛みは、簡単に治らないケースも多いでしょう。ただ、このケースのように少しずつ身体の全体のちょうじりが噛みあっていく中で、長年悩んでいた局所の痛みも最終的に開放されることも多いのです。その時、痛みのある腰だけを施術していたら間違いなく治らなかったかと思います。